どんな人が造ったの？－青木秀憲［堺・アートクルーズ］

堺・アートクルーズ

どんな人が造ったの？

青木秀憲

●みんなへのﾒｯｾｰｼﾞ●
今から20年前くらいに堺市と建築家柳川陽文先生より作品を依頼されたと思います。芸術と建築のなかに結びつけるという目標をもって、それを結びつけ、全体との自由な関係を復権し、最も深い意味で芸術の総体的作品を可能にする。理念は古いが表現はつねに新しく、新しい美として生じてくる。理性と科学は人間の最大の力は摂政の役、技術者は無限な可能性の物静かな執行人だ。数学、構造等は元素、動力と資金は鋼、石、等は近代現象の独裁者、剛体の速度、物質の非物質化、無機物の有機化など、こうしたことはすべて抽象の奇跡を生む。それは自然の法則に基づいて人間対人間による基本的には幾何学的な数値により直線、円、曲線の追いから空間の求積法がほとんどひとりでに生れくる作品である。正確で安全なものへ前進してはじめてわれわれは世界への責任と良心とを担えることになる。芸術も科学も技術も包含し、神道し、統一しようという活動的理想主義、あるいは研究、指導、制作に影響を与える理想主義は人間の芸術大建造物を建設するだろうが、宇宙系の比喩にしかすぎない。今日われわれに出来ることは全体計画をよく考え基礎を立て意思を持ってものを生み出している記念碑である。

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