
アネカ・ボーレン
みんなへのメッセージ
トーテムは、全ての文化において、「自然」の中の祖先、精神、人間といった構成要素を表しています。私の作品は、土からできていますが、大地から立ち上っているところを表現し、古代からの二元性、つまり、強さと自然を象徴しています。表面の図形は、螺旋の中に螺旋が描かれ、個人、イウィ(家族)、部族、文化を表し、それぞれを、選択の必然性であり、行き止まりのない円という形で繋げています。トーテムは5本ありますが、5というのは日本人にとって特別な数字です。この作品では、ニュ-ジーランドが日本と繋がっているのです。つまり、「比較的」新しい文化と土に埋め込まれた日本独自の過去を関連付けることで、我々の人間性が結合していることを象徴しています。
作者の略歴
1946年、オランダ生まれ。10代のときに家族とニュージーランドへ移住し、クライストチャーチ市にあるIlam schoolにて芸術を学ぶ。1960年代後半から陶芸家として活躍し、海外やニュージーランドで展覧会を開催。1970年代には南アメリカ・インドネシアに旅行。また、女流彫刻家としても活動し、多くの彫刻に関するシンポジウムに参加。現在、ニュージーランドの芸術系の学校で教鞭をとり、陶芸の指導にあたっている。作品は、個人収集家や博物館等にコレクションされ、陶芸家に関する雑誌やCraft Booksで特集されるなど、独自の特色的なスタイルで著名な陶芸家として活躍中。ニュージーランド陶芸家団体メンバー。
