堺・アートクルーズ
どんな人が造ったの?

田村 務


●みんなへのメッセージ●
混迷をきわめる明治時代の仏教会を憂いて、「仏法の原点」「真実の仏典」を求め、鎖国政策を取っていたチベットに向けての旅を決行、みごと成功させ「未知の国、チベットを世界に紹介」したのが堺出身の河口慧海師なのです。この立像制作企画は、堺ライオンズクラブ創立25周年記念として1983年に実現しました。記念行事の趣旨文には、本立像が、慧海師生誕の地にもっとも近い南海本線七道駅前公園に設置されたことや、慧海師の御血縁にあたる宮田ご夫妻についての記載がありますが、ご夫妻が保存されていた慧海師監修の絵巻物によってヒマラヤ踏破が「ヤク」をつれて行ったのではなく「ヤギ」をつれて行ったことが解りました。また明治時代のことですので、慧海師31才当時(1897年)の写真がほとんどなく、参考資料に苦労しました。想像を絶する海抜4000mを超えてのチベット入国の場面を造形化することによって河口慧海師の業績を形にしたことが思い出されます。
3.作品をよく見て楽しもう!
4.作品の見方
5.どんな人が造ったの?
  略歴
6.作品について勉強しよう
7.作品を見に行こう
0.はじめに
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