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作品名 |
雷様の忘れ物 |
大 きさ |
幅:170センチ 奥行き:90センチ 高さ:80センチ |
材 質 |
黒御影石 |
設置年 |
1984年 |
作品の解説
1968年、小豆島での青年彫刻家シンポジウムを契機に、山口牧生、増田正和と、造形集団グループ「環境造形Q」を結成し、「屋外の公共空間に設置されるパブリックアートはいかに有るべきか」を考えるとともにそれを実践してきた。黒御影石に金剛砂の吹き付けをほどこし、溝を赤く彩色したこの作品は、第1回全国都市緑化フェアー(服部緑地公園:1983年開催)に出品したもので、へそをとる雷様の言い伝えから題名をとっている大変ユーモラスな作品である。作家は「石を肌で感じてもらい、季節ごとにふれる石のぬくもりや冷たさを感じてもらいたい」と語っている。行動美術協会を中心に活動し、神戸須磨離宮現代彫刻展で大賞を受賞(1982)、神戸市文化賞(1984)、京都美術文化賞(2002)などを受賞している。2005年には伊丹市立美術館で展覧会「小林陸一郎と環境造形Q」が開催された。
解説:中塚 宏行(大阪府立現代美術センター)