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作品名 |
祭冠 |
大 きさ |
幅:300センチ 奥行き:300センチ 高さ:660センチ |
材 質 |
鋳造アルミニウム、鉄 |
設置年 |
1996年 |
作品の解説
アルミニウムを素材に柔らかい曲線を生かした清新な抽象造形や建築と密接に結びついた彫刻を制作し、戦後の現代彫刻の世界で、60年代後半から70年代にかけて活躍した。「アルミの質感と有機的なフォルム」、「周りの環境や空間との親和性(アフィニティー)」、「彫刻が設置される建築とのなじみあい」を重視した。70年代後半からは、日本古来の面やかつらの形体を意識したシリーズ作品を制作、80年代には人間の胴、腕、足を想起させるような作品を、90年代には「京空間」のシリーズなどを手がけ、色彩も、つや消しのアルミのみならず、朱色に彩色した作品が多くなってくる。赤いよろいを被せたような、この「祭冠」もその延長上にあり、日本の伝統的な形がベースとなっている。
解説:中塚 宏行(大阪府立現代美術センター)