堺（さかい）・アートクルーズ

杉本(すぎもと)　光(ひかる)

みんなへのメッセージ

飛(と)び込(こ)み競技(きょうぎ)の一瞬(いっしゅん)に備(そな)わる、大腿部(だいたいぶ)に、そして爪先(つまさき)に孕(はら)む緊張(きんちょう)。人体(じんたい)、美(うつく)しい流(なが)れのあるフォルムが好(す)きだ。スピード感(かん)を残(のこ)し、瞬時(しゅんじ)に書(か)き留(とど)める、三次元(さんじげん)のドローイング・クロッキーです。『静(せい)』から『動(どう)』へ変(か)わる其(そ)の時(とき)が美(うつく)しい。『静(せい)』であり、『動(どう)』でもある。そして、それは『静(せい)』でなく、『動(どう)』でもない。 彫刻(ちょうこく)は一瞬(いっしゅん)を切(き)り取(と)っただけのものではなく、その前(まえ)の動(うご)きとその次(つぎ)の動(うご)きを含(ふく)んでいます。彫刻(ちょうこく)を観(み)る時(とき)、『重力(じゅうりょく)』を感(かん)じて下(くだ)さい。『重力(じゅうりょく)』は平等(びょうどう)です。「すべてのもの」を地球(ちきゅう)の中心(ちゅうしん)へと引(ひ)っ張(ぱ)って行(い)きます。人(ひと)は『重力(じゅうりょく)』に立(た)ち向(む)かい、その時々(ときどき)にポーズを決(き)めます。『重力(じゅうりょく)』に身(み)を委(ゆだ)ねれば、地面(じめん)に大(だい)の字(じ)に寝転(ねころ)がってしまいます。その時々(ときどき)の『形(かたち)』 『ポーズ』は『重力(じゅうりょく)』とのバランスが取(と)れた姿(すがた)・様子(ようす)です。色々(いろいろ)なポーズを取(と)って見(み)ましょう。腕(うで)を真横(まよこ)に伸(の)ばしましょう。片足(かたあし)を上(あ)げてみましょう。『重力(じゅうりょく)』があなたの腕(うで)や足(あし)を地球(ちきゅう)の中心(ちゅうしん)へと引(ひ)っ張(ぱ)っているでしょう？　これを彫刻(ちょうこく)が表現(ひょうげん)するのです。

作者(さくしゃ)の略歴（ りゃくれき）

大阪(おおさか)芸術大学(げいじゅつだいがく)美術学科(びじゅつがっか)彫塑専攻(ちょうそせんこう)　卒業(そつぎょう)（卒業制作賞(そつぎょうせいさくしょう)受賞(じゅしょう)）
大阪(おおさか)彫刻家(ちょうこくか)会議会員(かいぎかいいん)
堺(さかい)美術協会(びじゅつきょうかい)　彫刻部(ちょうこくぶ)会員(かいいん)
現代(げんだい)水彩画会(すいさいがかい)委員(いいん)
堺市展(さかいしてん)　無鑑査(むかんさ)
個展(こてん)３回(かい)
大阪(おおさか)彫刻家(ちょうこくか)会議(かいぎ)「花(はな)と彫刻(ちょうこく)」展(てん)
堺(さかい)美術協会(びじゅつきょうかい)展(てん)
現代(げんだい)水彩画会(すいさいがかい)展(てん)
グループ展(てん)　多数(たすう)。

他(ほか)の作品(さくひん)