-
作品名 |
風のあいさつ |
大 きさ |
翼の幅:1150センチ 奥行き:800センチ |
材 質 |
4枚羽根、塗装鉄製フレーム、テント張り |
設置年 |
1996年 |
作品の解説
イタリア、ローマ国立美術学校留学中に立体造形に関心を深め、帰国後、大阪の造船所の協力を得て、風や水など自然のエネルギーを利用した「動く彫刻」を制作するようになる。1971〜72年ハーバード大学視覚芸術センター客員芸術家、86年、第18回日本芸術大賞、87年「ウィンドサーカス」欧米9ヶ所で展覧会、94年兵庫県文化賞受賞、95年、大阪芸術賞受賞、00年、「ウィンドキャラバン」世界6ヶ国展示で毎日芸術賞特別賞、03年、現代日本彫刻展大賞など国内外の展覧会で受賞を重ねた。世界各地に作品が設置されている国際的な彫刻家であり、出身地である大阪府域にも、関西空港やサントリーミュージアムほか、数多くの作品が設置されている。ヨットの帆、風力発電機のような形をしたこの作品は、荒山公園の池のほとりにある広場に設置されており、今日も風を受けて悠然と回っている。梅原猛は新宮晋を「世界に人に風の流れの意味を知らせる伝道師」と評した。作家は「私の作品は、目に見えない風や水をとらえるアンテナのようなもの。その作品を通して自然の奥深い魅力や大切さを伝えようとしている。」 「黄色いセールクロスを張った4枚の翼は風の変化に応じて運動が変化するように設計されている」と語っている。
解説:中塚 宏行(大阪府立現代美術センター)