-
作品名 |
“EEYANKA” |
大 きさ |
高さ:500センチ |
材 質 |
黒御影石 |
設置年 |
1996年 |
作品の解説
海軍飛行科予備学生出身のゼロ戦パイロット(搭乗員)として終戦を迎え、その敗戦ショックから世界各地を放浪、独学で彫刻を学ぶ。1955年、日米戦没パイロット追悼のため「非行空間」のタイトルで木彫と鉄溶接の彫刻作品の個展を開催。60年、ロックフェラー夫人購入の作品「受」がニューヨーク近代美術館に収蔵選定された。9.11同時多発テロで撤去されてしまったが、ニューヨークWTCビルに設置された巨大彫刻「雲の砦」(1975年)で国際的に高い評価を得た。神道を学び、槍や刀などの武道にも通じ、作刀や研ぎも習得しており、日本刀の刃先を思わせる、切れ味鋭い造形感覚のある作品や、石を割ったままの面を生かす「ワレハダ」の技術をとりいれた作品などを作る。その異色の経歴と大胆な作風、独特の風貌などから無頼派のサムライアーティストとして知られている。また日本の伝統的な形や、魂などの精神性も込めたり、こうしたユーモラスな形と人を食ったような題名の作品も数多く作っている。
解説:中塚 宏行(大阪府立現代美術センター)