堺（さかい）・アートクルーズ

安藤(あんどう)　泉(いずみ)

みんなへのメッセージ

市民(しみん)の健康(けんこう)のため貢献(こうけん)する病院(びょういん)の広場(ひろば)に相応(ふさわ)しくと思(おも)い、「生命(せいめい)の尊(とうと)さと愛(あい)」を、命宿(いのちやど)る星(ほし)である地球(ちきゅう)全体(ぜんたい)としても感(かん)じ取(と)ってほしいという気持(きも)ちから、大自然(だいしぜん)の象徴(しょうちょう)の意味(いみ)でアフリカ象(ぞう)の親子(おやこ)をモチーフとして選(えら)び、構成(こうせい)表現(ひょうげん)してみました。泥(どろ)だらけで遊(あそ)ぶ小象(こぞう)を、母親(ははおや)象(ぞう)が面倒(めんどう)をみる微笑(ほほえ)ましい仕草(しぐさ)を、噴水(ふんすい)彫刻(ちょうこく)として構成(こうせい)しています。水(みず)の動(うご)きと潤(うるお)いが加(くわ)わることで、新鮮(しんせん)に生命力(せいめいりょく)が強調(きょうちょう)されています。（噴水(ふんすい)はコンピュータ制御(せいぎょ)されています。）親象(おやぞう)はほぼ等身大(とうしんだい)で造(つく)られ、子象(こぞう)は赤(あか)ちゃん象(ぞう)の大(おお)きさです。親象(おやぞう)のお腹(なか)の下(した)をくぐり抜(ぬ)けたり触(さわ)ったりして、実物大(じつぶつだい)の大(おお)きさを体感(たいかん)してみてください。実(じつ)はこの赤(あか)ちゃん象(ぞう)には一(ひと)つ秘密(ひみつ)があります。触(さわ)ってみないとわかりません。（赤(あか)ちゃん象(ぞう)の鼻先(はなさき)は、向(む)きが変(か)えられるのです。噴水中(ふんすいちゅう)は濡(ぬ)れてしまうかもしれませんが、手(て)でそっと優(やさ)しく鼻先(はなさき)を水平(すいへい)方向(ほうこう)に回(まわ)してみてください。）この彫刻(ちょうこく)は鍛金(たんきん)彫刻(ちょうこく)といって、通常(つうじょう)の銅像(どうぞう)のような鋳造(ちゅうぞう)のブロンズ像(ぞう)ではありません。昔(むかし)の鎧(よろい)や兜(かぶと)の造(つく)り方(かた)と同(おな)じやり方(かた)で、金鎚(かなづち)で何十万(なんじゅうまん)回(かい)も金属(きんぞく)を叩(たた)いて成形(せいけい)する技法(ぎほう)です。純銅板(じゅんどうばん)を叩(たた)いて鍛(きた)えながらカーブをつけて接合(せつごう)し、内部(ないぶ)はステンレスの骨組(ほねぐ)みで補強(ほきょう)されています。大(おお)きさの割合(わりあい)には軽量(けいりょう)に造(つく)られているので地下(ちか)駐車場(ちゅうしゃじょう)にも負担(ふたん)を掛(か)けません。ニューヨークの「自由(じゆう)の女神(めがみ)」も同(おな)じ造(つく)り方(かた)なのです。鍛金(たんきん)彫刻(ちょうこく)「どろんこ坊(ぼう)や」は世界中(せかいじゅう)に一(ひと)つしかありません。堺(さかい)市民(しみん)の皆(みな)さんやちびっ子(こ)たちに親(した)しまれる、楽(たの)しいみんなの広場(ひろば)になれることを望(のぞ)んでいます。

作者(さくしゃ)の略歴（ りゃくれき）

1950	神奈川県(かながわけん)に生(う)まれる
1976	東京(とうきょう)芸術(げいじゅつ)大学(だいがく)大学院(だいがくいん)修了(しゅうりょう)
1977	東京(とうきょう)芸術(げいじゅつ)大学(だいがく)美術(びじゅつ)学部(がくぶ)研究科(けんきゅうか)　鍛金(たんきん)専攻(せんこう)修了(しゅうりょう)
1993	多摩(たま)美術(びじゅつ)大学(だいがく)客員(きゃくいん)教授(きょうじゅ)となる
現在(げんざい)	鍛金(たんきん)彫刻家(ちょうこくか) 無所属(むしょぞく) 多摩(たま)美術(びじゅつ)大学(だいがく)客員(きゃくいん)教授(きょうじゅ) 金沢(かなざわ)卯辰山(うたつやま)工芸(こうげい)工房(こうぼう)特別(とくべつ)講師(こうし)

個展(こてん)

コンクール・公募展(こうぼてん)・企画展(きかくてん)・受賞歴(じゅしょうれき)

主(おも)なコレクション

他(ほか)の作品(さくひん)