堺・アートクルーズ
どんな人が造ったの?

増田 正和


●みんなへのメッセージ●
増田氏に府立大学の現場を見てもらい、構想を説明したとき、「僕にとって最高の場所だと思います。ここに僕の作品が置けるのならこんな嬉しいことはありません。生涯で最大級の作品をつくってみたい。」と彼はいった。製作の進み具合を見るために、私が小豆島の石材加工場を訪れたとき、彼は10数トンもある能瀬の黒御影石を8ツばかりに割り分け、それに磨きをかけているところだった。黒御影石は同じ石材でありながら研磨の度合いで色が違って見える。荒削りの部分は白く見えるが磨かれるにつれて黒さが増し、つるつるに磨きあげられたものは真黒く見える。その加工度の違いによって、荒いものから磨き上げられたものまで数段階の異なる石を順番に組み上げる方式で、一大彫刻に仕上げようというのであった。そうしてできあがったのが「Process」1986で、若人の成長過程を石の表情に託して表現したものだ。
※上記は、『Process』の大阪府立大学設置にご尽力された前田孝一氏の寄稿文より抜粋したものです。(大阪府立大学 獣医学友会報第16号 1995年2月3日発行)
3.作品をよく見て楽しもう!
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