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作品名 |
三つの波形 |
大 きさ |
幅:200センチ 奥行き:200センチ 高さ:500センチ |
材 質 |
ステンレス、台:御影石 |
設置年 |
1990年 |
作品の解説
戦前の文展、帝展で特選を受賞するなど、アカデミックな具象彫刻で頭角をあらわしたが、戦後はいちはやく彫刻の革新を目ざし、行動美術協会に彫刻部を設立した。フランスに留学し、サロン・ド・メなどの展覧会への参加、ヘンリー・ムアの穴のあいた彫刻などの影響を経て、木、鉄、ステンレス、セメント、合板など、さまざまな素材を用いる幾何学的な抽象彫刻のパイオニアとして、情緒を廃し、論理的な思考に基づく彫刻を目指して活躍した。堺という名の由来は、摂津、河内、和泉の三国の堺に発展したことにある。そして堺市の市章は、市の文字を三つ組み合わせたものであり、この作品はその市章のデザインをもとに制作されている。新しい時代の波の中で、大阪圏の中核都市(政令指定都市)として、躍動、発展する「堺」をイメージしている。2005年、文化功労者となる。
解説:中塚 宏行(大阪府立現代美術センター)