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作品名 |
Two Oblong Blocks(2個の直方体) |
大 きさ |
幅:300センチ 奥行き:85センチ 高さ:220センチ |
材 質 |
ステンレス |
設置年 |
1995年 |
作品の解説
風やモーターなどを動力源とした動く彫刻(キネティックアート)に関心をもって彫刻家としての活動を始めたが、まもなく電磁石や永久磁石を用いるようになる。「普通は倒れるものが、倒れずに重力に逆らっていたら面白い。目に見えない自然の存在に気がつく事は、劇的なことだと思う」と語っている。この作品は長さ3mのステンレススティールの直方体が不安定に静止しているが、作品の上部の直方体の内部に磁石が取り付けられており、金属と磁石の組み合わせで造られたもの。不思議な浮遊感があり、ふわっと浮かんだような、重力の存在を感じさせない、緊張感とバランスのある新鮮な驚きを感じさせる作品。ヘンリームア大賞展、日本国際美術展、現代日本彫刻展大賞、京都美術文化賞、中原悌二郎賞など、名だたる彫刻賞を受賞している。
解説:中塚 宏行(大阪府立現代美術センター)